ラバー重量測定
オービット(重量測定)
オービット(赤2.0mm)
重量を測ってみました。パッケージから出したばかりの重量は写真(右)のとおり。

カット前→カット後の重量は下記のとおりでした。
●赤特厚 『64g』→『44g』

開封前のラバー重量は次のとおり。
●MAX赤(84g)、黒(85g)
●2.0mm赤(83g)、黒(84g)
●1.8mm赤(79g)、黒(78g)
※パッケージ(紙)にも重量差がございます。
※上記の重量はレポート作成時に測定した値になります。
パッケージの仕様変更により、現在製造している商品との重量に差が出る場合もございます。

グルー効果
オービット(グルー効果) イエローの硬質スポンジがオービットの特徴。
このラバーは本当に硬くて、思わず何回も指で摘んでは硬さを確認してしまいました(^_^;
これだけ硬いと、相当なパワーがないと使いこなせないかもしれません。
グルー効果は悪くないですから、たっぷりとグルーイングを行ってスポンジを柔らかい状態にして使用したほうが良いかもしれません。
グルーイング3回の結果
オービット(赤2.0mm)
グルー効果はご覧のとおり高いです。
ただ、3回のグルーイングでは「まだ硬いな」という、印象がありました。
4〜5回、グルーイングすると良いと思います。

トップシート
オービット(トップシート) トップシートもスポンジ同様に硬質だと思います。
「硬い+硬い」の組合わせですから、ドライブよりもスマッシュなどに適しているかもしれません。
シート自体の引っ掛かりは悪くないようですから、回転系技術も問題ないとは思うのですが・・・
これだけ硬いラバーをジャスポが使いこなせるかどうかは不明です(^_^;
オービット(トップシート)
オービット(赤2.0mm)
トップシートの拡大写真をパチリ!
商品名のデザインもシンプルで綺麗です。
このデザインも「ラバー選びで重要な項目だ」と、いう方が多いのです。
オービットのデザインはいかがでしょう?
気に入ってもらえたかな?

粒の特徴
オービット(粒を横から見てみる)
オービット(赤2.0mm)
オービットのシートを横から見てみると、粒とシートの部分が同じくらいであることがわかります。
粒は太くて短い、シートも厚みがあることがわかります。
このような粒の形状やシートの厚みこそが、オービットの硬さへ繋がっているのかもしれません。

ジャスポ最終結論

ICUテクノロジーを採用したドイツ製高弾性裏ソフトラバー“JOOLAオービット”
オービットは打球時に軌道を変えることで安定性を持たせることができるそうです。
高弾性のスピードにコントロール性がプラスされる夢のようなラバーかもしれません。
メーカーさんは、初〜中級者の方を対象にリリースしたようですが、ジャスポ的には上級者が使用したほうが良いのではないかと感じています。
そのあたりも含めて、近日中に試打を行い最終結論をだします。(2006/3/23)



ジャスポの最終結論
使用したラケットはバンブーショット(JUIC)です。
上板に“竹”を使用しており、独特の打球感や強いインパクトでの“しなり”が魅力的なラケットです。
グルーイング1回で使用しました。

ファーストインプレッション
「打球感が非常に硬いラバー」と、いうのがオービットの第一印象です。
そして、飛ばない・・・。と、いうよりもジャスポの技量では飛ばせない感じ(^_^;

ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
シートの引っ掛かりは良いのですが、スピードを出すことが難しいと感じました。
フォアとバックの両面で試打を試みたのですが、幅を持たせた攻撃的なプレーが難かったですね。
ジャスポの場合には、フォア面よりもバック面に合っていたと思います。
バック面は、相手のドライブに対して、適切な角度をぶつけていくようなカウンターが多いのです。
フォア面は、攻撃的なドライブの強弱、中陣でのコースを打ち分けるしのぎ、チャンスボールに対するスマッシュなど、攻撃の技術に幅を持たせています。
ジャスポの場合、バック面は単調、フォア面を複雑にする攻撃が多いわけです。
オービットを使用中に、攻撃が単調な時は問題なく処理できるのに、複雑になるとミスが増えるのはなぜだろう?と考えると…。
ラバーが硬いからボールを包み込む感じがない、そうするとボールとの設置が小さくなり、ちょっとの角度調整の狂いがミスに繋がりやすいのだと思います。
ただ、サービスの項目でも触れますけど、シートの引っ掛かりが良いので回転をしっかり掛ければ安定感が生まれてくるとも思います。
ジャスポにはオービットが初〜中級者向けラバーとは思えませんでした。(メーカーさんゴメンね)

● 攻撃の項目まとめ・・・
単調な攻撃技術には良いが、幅を持たせることが困難なラバーである。
しかし、使いこなせれば非常に強い打球を放つことができるでしょう。

ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
ツッツキやストップは問題なくできますね。
ツッツキも飛ばない感じがあり、奥深いツッツキをしているつもりが、相手コートの中盤に落ちている。
「シュッ!」と、ラケットを振っているにも関わらず、ボールが飛んでこないと相手もタイミングが外れるようで得点に繋がりました(^_^;
ブロックも良く止まりますよ。ラバーが硬いから、幅を持たせることに苦労はしましたが、止めるだけならば特に問題はないでしょう。

サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
サービスが良いです。
攻撃・守備の時にはスピードが出なかったのですが、サービスにはスピードも自在性もありました。
ロングサービスでのスピード・回転量は申し分がないでしょうね。
レシーブもやり易いと感じました。
軟らかいラバーだと、レシーブが大きくなり過ぎて相手に先手を取られることが多いのですが、オービットはレシーブが非常に小さく返球することができ、台上から攻撃パターンを組み立てやすかったですよ。
サーブ・レシーブを重要に考えている選手には向いていると思いますね。

こんな貴方にお奨めしちゃう
ラリー派よりも技巧派向きのラバーでしょう。
扱いこなすのは難しいラバーだと思いますが、自分の意思をダイレクトに伝えてくれると思います。
最近、軟らかいラバーで誤魔化しながらプレーしているジャスポには、硬質なオービットで目が覚めた部分も多くありました。
この手のラバーを使いこなせることができ、なお且つ、スピードも出せるようなスイングが身に付いたときには、今回とは違ったレポートになっているでしょうね。
技巧派でいてパワーヒッターが使用すれば良いだろうと思います。 (2006/4/7)

オービット(赤2.0mm)はこちらのページから購入可能です。