ジャスポ最終結論

ジャスポの最終結論
使用したラケットはチューブオフェンシブWRBです。
木材ラケットならでは打球感の良さと、
適度な反発力を持った扱いやすいラケットです。

木材の感覚が好みでボールの威力と安定感を両立させたい
攻撃重視のハードヒッターにオススメの一本です。

はじめに
プラズマシリーズ、アンドロシリーズの大ヒットで
ドイツ系テンションラバー分野において
リーディングカンパニーになっているアンドロ。

新作ロクソン330もその扱いやすさから、
早くも大ヒットの匂いがプンプンしています。

そのロクソン330と同じタイミングで発売されたのがこのレヴォファイアです。
やや硬めのスポンジとグリップ力の高そうなトップシートから、
回転力に期待が持てそうです。

果たして、アンドロの新しいヒットラバーになりえるのか!?
期待を込めて試打したいと思います!

ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
「カーン!」

ロクソン330ほどではありませんが、
ドイツラバーとしては普通程度の金属音が鳴ります。

グルー時のボールを包み込む打球感や、
爽快な打球音という点においてドイツ系ラバーは本当に優れていると思います。

レヴォファイアはロクソン330などに比べると、

やや硬めの打球感ですが、
しっかりと球を持つ感じとはじき出す感じがあり、使いやすかったです。


ドイツ系ラバーの中でもやや硬めの打球感を好む人にとっては
ベストマッチな硬さだと思います!

肝心のドライブはと言うと、
何本かドライブを打って思ったのは
「回転がかけやすい」ということです。

シートの引っ掛かりとスポンジの硬さがベストマッチで、
これまでのドイツ系ラバーの中でも
トップクラスの回転性能を持っています!!


実際、強打対ブロックの練習で練習相手がオーバーミスをすることが何度もありました!

スポンジが硬いため、
「ボールが食い込みすぎてイメージと違うボールが出る」
というようなこともありませんでした。


スポンジが柔らかいラバーには「振れば入る」という安定感がありますが、
レヴォファイアやテナジーシリーズには
「思い通りのボールが出せる」という安定感があります。

打球感などからも、
バタフライの「テナジー05」に近い使用感だと思います。

数値の上ではロクソンシリーズに劣りますが、
使用した感じではレヴォファイアの方が、回転がかかるように感じました。


ロクソンシリーズもドイツ系ラバーの中では、
トップクラスの対下回転性能を持っていますが、
レヴォファイアの対下回転性能はそれ以上です。

もうこれは「得意」と言っても良いレベルかもしれません!

スポンジはやや固めですが、
柔軟性があるので、食い込ませるドライブと相性が良かったです。

特にフルスイングした時は、
スピード、回転、コントロールの三拍子がそろった
ドライブを打つことができました。


打球の放物線はやや直線的な感じなので、
前陣ドライブやドライブ速攻で強さを発揮します。

もちろん、擦るドライブでも十分な回転をかけることができます。

擦るドライブでは、打球の放物線が弧線を描くため、
食い込ませるドライブとのタイミングを狂わせたり、
つないだりするときに使用するのが効果的だと思います。

ただし、擦るドライブでは十分に力を伝えられなかった場合、
やや表面ですべることがあるので注意が必要です。


スポンジが硬いと言うことは、
もちろんスマッシュもやりやすかったです。

スポンジが軟らかいと、
スマッシュ時にボールを持ちすぎてしまい、
角度が合わずにミスをすることが多くなってしまいます。

しかし、このレヴォファイアなら心配無用!
威力、コントロールともに申し分なしです!!

特にシュート気味に打つスマッシュが一押しです!

ただし、ドライブ、スマッシュともに威力あるボールを打つには
力強くインパクトすることが必要不可欠です。


軽打ではスピード、スピンともにイマイチの威力しか出せません。
筋力はもちろん自分のストライクゾーンでインパクトするためには、
フットワークも必要です。

特に、ラバーの持つスピード能力を引き出すのはなかなか大変です。

ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
さすが、ドイツメーカーの雄アンドロ!

シートの引っ掛かりが良く、
「ガツン」と切ったツッツキをすることができます。


また、適度に硬いスポンジのおかげで、
回転量やコースに変化をつけるのも容易でした。

しかし、「もっと切ろう」として、
厚く、強くインパクトするとオーバーミスの連発でした。

ツッツキでは、無理に食い込ませるよりも擦ることで
安定感が生まれると思います。

ストップは、スポンジの軟らかいロクソン330よりもやりやすかったです。

短く止められるのはもちろん、
回転を入れたストップもやりやすかったです!


むしろ、「当て」にいくだけだと跳ねすぎてコントロールが
難しくなるので注意が必要です。

基本的に台上技術は、
ラバーよりも自分の技術によるところが大きいと思います。

台上技術が苦手な人は、
まずコントロール系ラバーなどを使って練習し、
感覚を身に付けるのが良いのではないかと思います。


ブロックもgoodでした!

止めるブロックは言うに及ばず、曲げる、
伸ばすなどの変化をつけたブロックもやりやすかったです。


やはり、個人的にはスポンジの硬いラバーの方が
ブロックに変化をつけやすいと思います。

もちろんカウンターブロックも違和感なく行えました。

軟らかいラバーはカウンターがやりやすい反面、
ボールが食い込み、反発しすぎて、コントロールが難しくなることがあります。

硬いラバーは変化がつけやすい反面、
自在に扱うにはタイミングや力加減に気を使う必要があります。

「何でもできる万能ラバー」というものはないので、
自分のプレースタイルや感覚に合わせて
ラバーを選ぶことが大切だと思います。

その際、攻撃面だけではなくブロックのような守備技術のやりやすさ、
感覚を確かめることが重要です。

どうしても、攻撃性能に目がいきがちですが、
守備技術が下手で試合が強いプレーヤーはいません!


この際、自分のプレースタイルの攻守のバランスもチェックしてみましょう!

アンドロのラバーはロクソンシリーズや、
このレヴォファイアのようにブロックがやりやすいものが多く、
攻守のバランスが取れているラバーが多いと思います。


そのバランスの良さが、アンドロ製品が受け入れられ、
人気になっている理由だと思います。


サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
サービスのやりやすさは抜群です!

回転のかけやすさはもちろん、
ロングサーブ、ショートサーブともに
コントロールのしやすさも特筆ものでした。

最近のテンションラバーとしては珍しく(?)
ショートサービスがやりやすいと言うのは、
かなりの高ポイントだと思います!

スポンジへ食い込ますには、やや力とコツが必要ですが、
シートに十分な回転性能があることが、
ショートサービスのやりやすさにつながっていると思います。


スポンジが硬い分ロングサービスでスピードを出すには、
「おそるおそる」ではなく、「ガツッ」とインパクトすることが大切です。


強くインパクトすることによりボールがスポンジに食い込み、
回転、スピードに優れたロングサービスを出すことができます。

逆に、弱いインパクトでは中途半端なボールになり、
相手に狙い打たれてしまいますので、
ロングサービスは「勇気を持ってガツッと!」が合言葉です!

レシーブも問題なく行えました。

フリックは擦る打ち方も悪くないのですが、
弾く打ち方の方がスピードが出ました。

ショートスイングでの技術では、
フラット系のほうが合っているのかもしれません。

攻撃力も高いラバーなので、
レシーブでも積極的に攻めていくのが良いと思いますが、
回り込みやとっさにフォアを突かれた場合などに詰まってしまうと、
威力のあるボールを打つことが難しいです。

ラケットを振り切れる距離を取ることと、
心の準備はしっかりとしておきましょう。



メリットについて
対下回転性能を始めとして、
ドイツ系ラバーとは思えない回転性能の高さが最大の魅力です!


きっと、これまでのドイツ系ラバーに対する概念が覆ると思います。

ブロックもやりやすく、
何気に「攻守のバランス」が取れているのもポイントが高いと思います。


また、最近のテンションラバーにしては値段が控えめなのもうれしいです。
費用対効果はかなり高いと思います。

デメリットについて
スポンジがやや硬めなため、
性能をフルに発揮するにはある程度のパワーが必要です。


力の無い人が使うと、スローボールしか出ません。

回転性能を強化したラバーなので、
スピードを求める人にはやや物足りない可能性もあります。

こんな貴方にお奨めしちゃう
中級以上の攻撃重視のプレーヤーにオススメです。

特に、これまでのテンションラバー(ドイツ系使用者は特に)では
回転性能に不満があった人が使うと感動するのではないかと思います!


攻撃力に自信はあるけれど守備技術に不安がある人や、
オールラウンドプレーを目指す人にもピッタリだと思います。

攻守に安定したプレーができるようになり、
きっと勝率も上がってくること間違いなしです!


また、回転性能が高いので攻撃重視のカットマンにもあっていると思います。

実際、グルー、補助剤禁止後テンションラバーを
使用するカットマンも少なくありません。

弾みはラバーの厚さを変えることで調整できます。
飛距離不足、攻撃力不足にお悩みのカットマンの方、
1度試してみてはどうでしょうか!?

同じ理由で粘着ラバーユーザーにもオススメできます!

ノンブースター後に大ヒットしているプラズマ、
ロクソンシリーズとは、あえて別の方向性である
回転力重視の新商品を発売してきたアンドロ。

自信がなければできることではありません。

レヴォファイアを使用すると、
そのアンドロの自信が炎のように燃え上がっているのを
感じることができるのではないでしょうか。

今後レヴォファイアが、新しいアンドロの「顔」になるかもしれません。
(2009/08/03)

レヴォファイア(黒/2.1mm)はこちらのページから購入可能です。