ジャスポ最終結論

ジャスポの最終結論
使用したラケットはオールラウンドエボリューション(STIGA)です。
独特なソフトな打球感と「しなり」が特徴的な木材5枚合板ラケットです。
球持ちが良く、適度な弾みがあるのでドライブマンだけではなく攻守型の選手にも愛用され、
世界的ベストセラーになっている、STIGAを代表するラケットです。
粘着ラバーとの愛称も抜群なので、初級者から上級者まで、プレースタイルを問わず、多くの選手にお奨めできる一本です。


はじめに
他の追随を許さない、圧倒的な回転力が魅力の中国ラバー。
その中国ラバーのなかでも、回転と弾みバランスにおいて圧倒的な人気を集めたラバーが「天極V」です。
しかし現在(2008年11月時点)はグルー、補助剤の禁止により苦戦が強いられ、
テンション系など他のラバーに泣く泣く変更しているプレーヤーも多くいます。
この、「新極V」はそのようなプレーヤーにとって救世主になりうるのか!?
期待をこめてじっくりチェックしたいと思います!


ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
新極Vならテンション系にも負けないほどのスピードが出るのか!?
残念ながら、答えはNoです。

最初にハッキリと言っておきます。
「どれだけ弾んでも、粘着ラバーは粘着ラバー。スピードではテンション系にはかなわない。」
これが結論です。

では、粘着ラバーでは勝てないのか!?
それも、Noです!!

粘着ラバーの真髄はスピードにあらず、回転にあります。
新極Vのドライブでは、テンション系や高弾性では到底出すことのできない
圧倒的な回転を生み出すことができます。

そのドライブは、速く、重い!
ドライブに威力があります!!

テンション系のドライブは相手コートの上を駆け抜けていく感じ。
高弾性ラバーのドライブは相手コートの上でホップする(伸び上がる)感じ。
新極V(中国ラバー)のドライブは相手コートに突き刺さる感じです。

本当に「卓球台を貫通するんじゃないか!?」というくらいの威力です。

ドライブの威力はスピードだけではない、ということを改めて実感させてくれるラバーです。

もちろん、スピードも不満の無いレベルで出ます!
「粘着=飛ばない」という固定観念はあっという間に吹き飛ぶスピード感です!
確かに、スピードは補助剤無しではテンション系に劣りますが、
従来の高弾性ラバーや粘着ラバーを上回っていることは間違いありません!

ドライブはやはり、擦るドライブがかなりやりやすかったです。
ボールのとらえ方しだいで、伸びる、沈む、カーブ、シュートなどのドライブの打ち分けも容易でした!
擦るドライブに関しては、スピード、回転量、コントロール、すべてにおいてハイレベルで満足がいきました。

これまでの中国ラバーに比べて、スポンジが柔らかくなってはいますが、
やはり食い込ませる打ち方のドライブは難しかったです。
スポンジが硬く、反発力が弱いため、思ったほど飛距離が出ないことがありました。
これまでカッチカチの中国ラバーを使用してきた人なら、
食い込ませる打ち方も可能だと思いますが、
テンション系から移行する人は厳しいと思います。
やはり、擦るドライブをオススメします!

また、インパクトの瞬間に、やや「弾く」ように打つと心地よい金属音とともに、
かなりのスピードのスマッシュを打つことができます。
球持ちが良いため、コントロールもつけやすい上、
ドライブとの回転量が大きいためかなりの武器になります。
同じように「薄く弾く」ことによってカウンターもかなりやりやすかったです。

さらに、これまでの中国ラバーに比べ「使いやすさ」が圧倒的に向上しているように感じました。
回転量やコース変化をつけたり、厳しいボールを返球のときは特にやりやすさを感じました。

中国ラバーの回転力と、
テンション系・高弾性のような扱いやすさを併せ持った
オールマイティーなラバーに仕上がっています!!

1つ注意点があります。
中国ラバーというと「飛ばない」というイメージがあるため、
ネットミスを恐れ、ドライブを縦方向(下から上)にスイングしてしまいがちです。
しかし、他のラバーに比べギリギリまで球を持つため、
最後にラケット面をかぶせないと、オーバーミスを連発してしまいます。
中国ラバーに慣れていない人こそ、そのようなミスを繰り返してしまうので、特に注意しましょう!


ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
ツッツキ・ストップに関しては、「これぞ中国ラバー!」というやりやすさです!
ツッツキは当然ブチ切れです。
深く、速く、切れたツッツキは、それだけで得点源になります!
こちらのツッツキを、相手が何気なく触って…ボトン!
病み付きになる気持ち良さです。

また、ネットミスしないように持ち上げたループをカウンター!
という戦術も使えまっせ〜。(性格わるぅ〜)

ツッツキという技術は、ドライブなど他の技術と比べるとやや「地味」なため、
ついつい軽視してしまいがちです。
しかし、極めたツッツキを身に付けていれば、
それだけで得点源になるし、攻守ともに戦術の幅がグッと広がります。

新極Vはそのような大切なことを改めて実感させてくれます。
現在伸び悩んでいる人は、ツッツキなど細かい技術を見直してみると
ブレイクスルーしちゃうかも?!

ストップも、かなりやりやすかったです。
短く切れたストップはもちろんのこと、回転量の変化を付けやすいので、
台上技術でかなり先手をとることができます。
ただし、相手の回転の影響も受けやすいので、
相手ボールの回転を見極めることや繊細なラケットコントロールが要求されます。
「何でもできる万能ラバー」というものはありません。
しっかり練習しましょう!

ブロックも好感触でした。
シートでやや球を持つ感覚があるため、変化を付けやすかったです。
特に他のラバーに比べて優れていると感じたのは止めるブロックとサイドスピンを入れたブロックです。
相手ボールの勢いを吸収するような感覚があるため、
ドライブの威力を殺しやすく、短いブロックも簡単にすることができます。
ドライブ連打しようとしている相手のボールを短くブロック!
相手は思わず空振りをしてしまいます!

これは、使える!!

また、サイドスピンブロックも回転、変化ともに強力なため返球するコースを限定でき、
そこから一気に逆襲することができます。
「ブロック=ただ止める」という考えでは、いつまでたっても強い相手には勝てません。
「ブロック=チャンスメーク」というのが、現代卓球にマッチした考え方ではないかと思います。
新極Vならば、それを可能にしてくれます!

ただし、カウンターでは、ただボールをぶつけるだけでは十分なスピードが出ません。
薄くこするように当てるのがコツです。
食い込ませるタイプのカウンターを得意にしている人は注意が必要です。


サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
もちろんサービスでもその圧倒的な回転力は強力な武器になります!
どのような回転でも自分の思い通りに操ることができます。

ただし、ボールを厚くとらえすぎてしまうと思ったよりも回転がかかりません。
ロングサーブを出すときでも、厚く当てるのではなく、
シートで薄くこするようにして出すと回転・スピードの乗ったロングサーブを出すことができます。

レシーブでは台上技術がやりやすかったです。
特に台上や、台から出るか出ないかギリギリのボールに対するドライブは最高でした!
そのようなボールに対してドライブしても、普通ならどうしても甘くなりがちです。
しかし、新極Vなら決定球となるドライブを打つことができました。
シートの粘着力がボールをつかんでくれ、スポンジが弾みすぎないため、
威力と安定感が両立しているのだと思います。

ただし、どうしても相手の回転の影響を強く受けるので、常にその点には注意をしておく必要があります。


メリットについて
回転力はもちろんのこと、これまでの中国ラバーにはないスピードと扱いやすさがメリットです!
「卓球は回転のスポーツだ」ということを再認識させてくれます
また、台上技術のやりやすさ、威力の高さも大きなメリットです!


デメリットについて
やはり、「スピード」という点で見るとどうしてもテンションラバーに劣ってしまいます。
「スピードボールでノータッチを狙いたい」という人には物足りないと思います。
また、レシーブをはじめとして「相手の回転の影響を受けやすい」ということもデメリットです。
良くも悪くも「回転」ということを常に意識させられます。


こんな貴方にお奨めしちゃう
中国ラバー愛好者にオススメします。
打球感等根本的な所はこれまでと同じながら、威力と扱いやすさが格段に向上しているため、
中国ラバーでノングルー時代を勝ち抜くための救世主になるポテンシャルを秘めたラバーだと思います。

特に、泣く泣く中国ラバーの使用をあきらめていた人には、ぜひ使用してほしいと思います!

また、「擦る」打ち方が得意な人にもオススメです。
シートで薄くとらえ、擦る打ち方をすることにより、このラバーは最高のポテンシャルを発揮します。
「中国ラバー=飛ばない」と考えている人こそ一度使用し、その威力を自分で体感してほしいと思います。

確かに、スピードではテンション系ラバーには劣ってしまいますが、
それを補ってあまりある回転力が魅力の中国ラバー。
新極Vはその中国ラバーのなかにおいて、スピード能力を極限近く高めています。
つまり、それだけ「究極のラバーに近づいている」ということを感じることができます。

ボールの威力はスピードだけではない!
テンション系ラバーがすべてではない!
新極Vはそのような新しい卓球観を教えてくれ、さらなる高みへと導いてくれるラバーです。

壁を破りたいと思っているアナタ、その壁を破ってくれるのはこの新極Vかもしれません。
(2008/11/27)

新極V(ブルースポンジ)(黒/2.15mm)はこちらのページから購入可能です。