ラバー重量測定
マークV-XS(パッケージ) マークV-XS(カット前のラバー)
マークV-XS(赤/特厚)
重量を測ってみました。パッケージから出したばかりの重量は写真(右)のとおり。

カット前→カット後の重量は下記のとおりでした。
●赤厚『66g』→『47g』

開封前のラバー重量は次のとおり。
●特厚赤(92/93/95g)、黒(92/92/96g)
●厚赤(88/88/92g)、黒(84/90/91g)
●中厚赤(85/87/87g)、黒(83/84/85g)
●中赤(82/82/83g)、黒(84/85/87g)
●薄赤(76/76/77g)、黒(75/75/78g)
※パッケージ(紙)にも重量差がございます。
※上記の重量はレポート作成時に測定した値になります。
パッケージの仕様変更により、現在製造している商品との重量に差が出る場合もございます。

グルー効果
Before(グルーイング前) After(1回目)
Before(2回目) After(3回目)
マークV-XS(赤/特厚)
グルー効果は写真のとおり高いようです。
肌理細やかで、なめらかな感触のスポンジです。
正確な硬度はわからないのですが、指先の感触ではマークV30°と同じくらいの硬さでしょう。(全体の硬さです)
マークV-XSには、DATシステムという技術が用いられております。
DATってなんだよ〜と思うでしょ。ジャスポにも解りません。。。ウソです(^_^;
簡単に説明しましょうね。
今までのラバーは・・・
"シートとスポンジが同時に食い込んで"
"同時に弾き返して"いたのです。
DATシステムでは・・・
"シート→スポンジの順に食い込み"
"スポンジ→シートの順で弾き返す"のです。
マークV-XSには、時間差が生まれる、球持ちが長くなる、と、いう特徴があります。
これらの特性はシートの微粘着を最大限に引き出すために必要なようです。

トップシート
マークV-XS(トップシート)マークV-XS(トップシート)マークV-XS(トップシート)マークV-XSトップシート)マークV-XS(トップシート)マークV-XS(トップシート)
マークV-XS(赤/特厚)
しっとりとした質感、軟らかいシートです。
高弾性ラバーでありながら、今までのマークVよりも粘着力とアップ!と、いっても中国ラバーのような粘着ではないですよ。
少しだけ、本当に少〜しだけの微粘着を与えているようです。
回転量が増すということは、"球威や安定性が向上する"ということを意味しますよね。
表面で、食い込ませて、どちらでも回転の掛けやすそうなシートに思えます。
あ〜。早く試打を行いたいですなぁ(^―^)

ジャスポ最終結論

遂にマークV(ファイブ)シリーズの5番目が発表されましたね。
マークV-XSのコンセプトは、高弾性ラバーに微粘着を与え、球威・安定性を向上させることと、DATシステムとの連動で、回転の掛けやすさ、弾き返しの強さを求めるということです。
昨年のフュージョンがバカ売れしているのに、まだまだ攻撃の手を休めないYASAKAに脱帽です。
ジャスポ的には、球持ちの良いラバーは弾きが足りないと感じるのですが、マークV-XSはどうでしょうね〜。このアタリもかなり気になるポイントですよ(^-^)
近日中に試打を行い最終結論をだします。(2005/10/8)

■マークVシリーズについて
高弾性ラバーシリーズのなかで、マークVシリーズ、スレイバーシリーズは不動の地位を築いてきました。
両シリーズともにスポンジ硬度を、硬・中・軟と組み替えることで、様々なユーザーを満足させ、
勝利を与えてきました。
マークVシリーズは、スピード・回転力・使いやすさが受け、実業団の選手にニーズがあるそうです。

ジャスポの最終結論
使用したラケットは総檜7枚合板セプティアー(Nittaku)です。
メイス(Butterfly)のスピードを少しだけ落として、打球感に厚みを加えたようなラケットです。
グルーイング1回で使用しました。

ファーストインプレッション
ラバーが貼りあがると、お店で回転を掛けたり、ボールを突くなどして、ラバーの感触を試すのです。
もちろん、玉突きの段階で"・・・?・・・"というラバーをもありますし、"キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!"というラバーもあるのです。(この絵文字を1回使ってみたかったんです。ミーハーです。すみません(^_^;;)
それで、マークV-XSはというと・・・後者の方ですよ〜。玉突きの段階で期待が持てる。
ソフトな打球感と引っ掛かりの良いトップシートは、ストライクゾーンど真ん中といったカ・ン・ジ♪
卓球台を挟んでのファーストインプレッションも「オッ!結構いいじゃん」といった感じです。
微粘着シートでありながら、まぁまぁスピードもあるし、期待ができそうなラバーです。

ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
「スピードが無い」わけではないのですが、やはりスピードよりも回転の威力の方が目立ちますね。
グルーでスピードをカバーすることもできるけど、塗りすぎるとスポンジが軟らかくなりすぎて
ボールに力がなくなるかもしれませんね。
回転量は申し分ないでしょう。このラバーで回転が掛けられないのであれば技術不足が考えられますよ。
シートとスポンジの組み合わせが良いのか、それともDATシステムの効果なのか、弾道が低いんですよ。
ドライブが"地を這うように滑っていき""相手コートでグンッと伸びる"感じがあります。
最後はコントロールについてですが、スピードよりも回転力が強くてスポンジやシートが柔らかい!とくれば
コントロール力は良いに決まってますね(^-^)。

サービスのスピード・回転量・コントロール性について
ショート、ロングの両方サービスも無難にこなせます。
ショートサービスに強い回転をつけると、2バウンド目が台から出てしまうことがあるのですが、
マークV-XSは"ショートサービスに対して強く回転を掛けることも容易"です。
ハモンドなどよりはサーブコントロールがやり易いですね。
微粘着シートである以上、回転が掛かる反面、相手の回転にも影響されやすいのは当然です。
中国系ラバーのような強粘着+硬質スポンジだと、角度ミスが即失点に結びつくことは
皆さんも解ると思います。
高弾性から粘着性に移行したい選手は、通過儀礼としてマークV-XSを使用してみるのも良いかも!?

ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
ドライブの時にも同じことを感じたのですが、ツッツキの弾道も低いんですよね。
相手に攻撃をさせないという点で非常にポイントの高い部分です。
そして、"ツッツキの長短が付けやすい"、今まで回転量を調整する意識はあったけど、
長短までは考えていなかった。
たまたまなんですよね。ツッツキが2バウンドしたんです。
相手は、「ツッツキが来る」と、思ってドライブの体制に入っているけど、台から出ないわけですから。
ストップならば、相手だって「ストップだ!」と反応していたに違いないですが、
明らかに"ツッツキをしている"のに、"台から出てこない"わけですから、手も足も出ない状態ですよ。
長年卓球に携わっていますが、マークV-XSを使用して初めて発見したツッツキの技術でした。
(世界のトップクラスだと当たりまえなのかなぁ・・・)
ブロックについてですが、コントロール力は良いです。
相手の威力を殺したり、相手コートで伸ばしたりすることがやり易い、もう1つ欲を言えば
フラットに当てた時(カウンタースマッシュとでも言えばいいのか?)に、もう少しパワーのあるボールが出たらいいなと・・・。まぁ、全体的に軟らかいラバーに求めちゃダメなことだな(^_^; YASAKAさんゴメンね。

こんな貴方にお奨めしちゃう
全体的に軟らかく、シートの引っ掛かりが良いラバーですので、
卓球を初めて2〜3年の中学生やレディース選手も使いやすいと思います。
中・上級者の方で、軟らかいボールタッチ+ラリー戦を好むドライブマンに向いているでしょう。
高弾性から粘着性へ移行するときに、マークV-XS(微粘着性)を経由するのも良いと思います。
経由のつもりが、「キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!」と、なれば、微粘着を使い続けてみるのもアリかな。
一撃の威力だけに拘らない選手に使っていただきたいと思いますね(^-^)(2005/10/13)

マークV-XS(赤/特厚)はこちらのページから購入可能です。