ジャスポ最終結論

ジャスポの最終結論
使用したラケットは、Butterflyの反転式ペン、パラドックスです。
アリレートカーボン独特の柔らかくて飛ぶ感覚と、上板の弾まなさでコントロール重視のこのラケット。
プライド30を特殊素材に合うラバーと考え、台上処理もカバーリングできるような道具。
私自身は単板のユーザーですが、今回は相性を考えこのラケットにしました。


はじめに
プライドのテンション性能。
比較的硬いシートから繰り出される回転量はすさまじいものでした。
しかし、ちょっと硬いなぁと思っていらっしゃるユーザーも多かったはず?
最近のラバーは、やはり扱うのが難しく、パワーのいるものが大半だと思います。
そんなユーザーの朗報となるのでしょうか?
期待してレビューをしたいと思います。


試打
まず軽くフォア打ちから・・・。

ピキーン!!

「うぉっ。音がすげー!!!」

いや、フォア打ちですよ?このスポンジなんなんですか??
ドイツ系のテンションラバーも、ものすごい音なのですが、なんか少し音が鈍く低い。
少しチャックからは遠い気がしてたのですが、

「これ、マジ完璧チャック音です」

どんな風に打っても音が鳴るたのしー。
なつかしー(笑)

まあ、しかし適当な乱打ですが・・・。
ミスする気がしません(汗)
もう最初に言っちゃいます。

このラバー、コントロール性能がずば抜けてます。

これが最大の特長です。


ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
ミスが少ないのは前述の通り。

しかし、一口にコントロール性能がいいといってもいろんな種類があります。

@コントロール系のラバーのコントロールの良さ。
A中国ラバーのコントロールの良さ。(回転で自在に操れる)
Bテンションのコントロールの良さ。(回転の影響を受けにくい)

プライド30はAとBの中間。
両方のいいところを持っているといってもいいと思います。

ただもちろん、中国ラバーほど回転量はありませんし、
ハモンドのシートよりも硬く引っ掛かりが良いので、
回転の影響は多少受けます。

ですが、回転の影響を受けにくく、かつ自分から回転を作ることが容易なのです。

そして、最近の日本製のテンションは切れたツッツキやカットに強くなっている。

完璧じゃないっすか?

やはり、柔らかいだけあってパワーは劣りますが、スピードは文句無し。
カーブ、シュート、ループドライブの長短。
このやりやすさはハンパじゃない。

表面で引っ掛ければしっかりと弧線を描き、食い込ませて前に振れば
直線的な弾道で相手コートに突き刺さります。

ん〜でも引き合いにはちょっと難ありですね。
パワー負けしてしまうのはしょうがないといったところでしょうか。
私はペンなので、カーブ・シュートなどで逃げてしまいます。

まともに打ち合わなければ問題無しです。
すべてを兼ね備えたラバーってのはないですからね。

フリックも叩く感じがいいですね。
軽快な打球音からの高速台上スマッシュ(笑)

ペンの醍醐味です。

引っ掛けるのもシートが引っかかるのでいけます。
この辺はかなり思い通りですね。


ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
これもやはり、安定しますね。
一瞬でうまくなった気分に浸れます(笑)

食い込んで弾んでしまうので、カウンターブロック気味になってしまうのは
しょうがないところですが、狙ったところに面白いほど正確にコースをつくことができます。

最近流行りの「広角に曲げるブロック」もバッチグーです。

ツッツキもかなり安定します。

意外や意外これが、思ったよりも切れるんですよ。

もちろんトップシートは硬めでしっかりとしてますし、正直やりやすいラケットに
したつもりですが、それでも少し期待を裏切られました。

もちろんいい意味でね?

やはりテンションですから、打点の高いところから角度をつけた鋭いツッツキがいいですね。
さらにナックルのツッツキが同じスピードで出せるようなら、
もうまずドライブなんて来ないんじゃないですか?(笑)

自分でこっちに書いといてなんですが、このツッツキ、攻撃的過ぎます(汗)

ストップも多少は弾みますが、すぐ慣れる範囲だと思います。
当てていなすストップ、打点で少し切るストップ。
どちらもやりやすいですね。

ストップ→ダブルストップ→高速ツッツキ、これだけで点が取れそうです。


サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
サービスも、思ったよりも切れます。

そして皆さん覚えてますか?
グルーを塗っていたときのサービスの感覚。

「パキン」っていうんですよ(笑)
それだけでもう切れてる気がしません?(実際切れますが)

パキンっていうので、サービスが短く行くんです。
やはり球持ちがいいってことなんでしょうね?

遅くて短い切れたサーブが出せるので、3球目の打ちやすいこと。
もちろんエースも取れますね。

球の勢いがない分、相手が回転をうまく判断できなければ、
かなり思い通りの展開が作れるかと思います。

ロングサーブに関しても、スピードロング、回転系のロング、どちらもやりやすいです。
回転をかけるためにはしっかり食い込ませることが重要ですね。


メリットについて
やっぱり、なんと言ってもこの安定感。
攻撃技術、守備技術、台上、どれをとってもそつなくこなすことができます。

あとは、寿命が比較的長いことですかね。
ドイツ系のラバーは、表面がある程度使われた状態になると、
球離れが早くなっていってしまう印象があります。
プライドはなかなかそういう状態にならない感じがします。

テンションなので寿命自体は短いと思いますが、
品質の変化幅が少ないと思っていただければいいでしょうか。


デメリットについて
まず、ラケットとの相性。
しなるラケットにはちょっとつらいかな・・・。
打ったときに相当食い込むので、離してくれるようなラケットでないと飛んでいかない。

あと、根本的なパワー不足。
やはりテナジーシリーズなどに比べると、弾道・スピードが、負けてるなぁ・・・。
と、顕著にわかってしまうぐらい。


こんな貴方にお奨めしちゃう
女性や中学生から、上級者まで幅広く愛されるラバーに間違いなくなると思います。
おすすめは、昔のあの忘れられないグルーの感覚が、
どうしても忘れられない人で、まだ物足りない(笑)という人。

シェイクのバック面の技術で、ループや叩きなどを主体として戦う人。
全体的にラリー趣向の人。
女性で、角度打ち主体で攻撃をする方。


まとめ
はじめは、プライドとの比較でレビューを書こうと思ったのですが・・・。

やめました(笑)

はっきり言って別物と考えていいと思います。
もちろんシートは一緒なのですが、スポンジがあまりにも違いすぎます。

後輩に打ってもらったのですが、チャージMFに近い感覚で打てるとのこと。
私はスレイバー・FXにグルーを塗った感覚に近いと思いました。
その辺を参考にしながら選んでいただけたらと思います。

(2009/04/24)

プライド30(赤/特厚)はこちらのページから購入可能です。