リポーターの紹介
大村晃司くん 今回の協力者は、大村晃司くんです。
早い打点での両ハンド攻撃が得意な大村くんは、高校2年生のときに始めてインターハイに出場し、続く新人戦でもベスト4に入り、才能が開花し始めています。
最後の県総体はベスト8でストップしてしまいましたが、これからが期待できる新居浜市・若手No.1の選手です。大村くん!ヨロシクね(^-^)
●名前/年齢/卓球歴/お住まい
大村晃司くん/18歳/6年/愛媛県

●主な戦績
愛媛県高校総体シングルス・ベスト4
愛媛県高校新人シングルス・ベスト4
愛媛県高校総体シングルス・ベスト8

●現在の使用用具
ラケット アコースティック-ST(Nittaku)
フォア面 ハモンドプロα(特注)(赤/特厚)、バック面 ハモンドプロα(黒/特厚)

●目指すプレースタイル
なんでも出来るオールラウンドプレイヤー

●道具選びの基準
ラケットは打球感がしなやかで、程よく弾むもの。
ラバーは少しだけ硬めで良く反発はするが色々な状況に対応しやすいものをチョイスします。

リポーター最終結論
リポーターのファーストインプレッション
いやぁ〜、今回は安心してレポートできます(^^)
だってグルーイングOKのラバーですよ!
やっぱりまだまだグルーに頼らなきゃダメな時期だと思いますよ。(勝手にですけど(^^;)
グルーイング禁止のラバーを使用していて、やっぱりどこか「これはグルー使用時の感覚なのか?」と疑問に感じますからね。
さぁさぁ、それでは前置きは良しとして試打をしましょうか♪
グルーイングは2回でっと♪(上機嫌です。)
それでは、ドキドキの第1球目・・・
「おぉぉ!素晴らしい!弾むじゃないの!」
打球音も凄い!1球打つたびにグルーイング特有の心地良い打球音が・・・(^-^)
もう少し使い込んで最終結論に行きま〜す。

ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
感動するくらい“打球音”が心地良い!
まるで、“ハモンド”のようです(^-^)
ドライブを打った時にグルーイング特有の打球音が練習場に鳴り響く様は、とたんに卓球が上手くなったかのような錯覚を起こしてしまうくらいです。
グルー禁止ラバーに物足り無く感じていたのは、まぎれもなく“打球音”です!
ここまで打球音にこだわってレポートする人は珍しいですよね(僕だけかも)
打球音のレポートだけではダメですから(笑)技術のレポートもしましょう。
ドライブで特に凄いと感じたのはスピードです。
軽く打っただけで、グッとスポンジに食い込んで、そしてギュッとシートがボールを包み込む。
そして瞬時に相手のコートに弾き返す、その様はまるで『ハモンドでしょ?』と思わず言っちゃいそうです。
軽く振っただけでこれだけのスピードでしょ!?
スピードドライブを打ったらもの凄いことになるんじゃないのか!
という事でスピードドライブのラッシュラッシュ。
思ったとおり、速いね。しかも、ミスが少ない。
と、ここでピーンときましたね。
それは、“バリオソフトSTは繋ぎ上手!”だという事です。
どういう事かと言うと、僕は知らず知らずのうちにつまった球を繋ぎのドライブで打っていたんです。
ミスが少ないのはそういう事だったんです。
無理な打球をしてないんですから、そりゃミスが少ないはずだよね。
じゃあなぜ、その事実にすぐ気づかなかったのか。
繋ぎ易いラバーなら「あっ、これ繋ぎ易いなぁっと」すぐ思うはずなんです。
それは繋ぎがスピードドライブと同等のスピードだったからすぐ気がつかなかったんです(^^;)
どちらかと言うと守りの技術の繋ぎがスピードドライブと同等のスピードで打てるんですもん、バリオソフトSTにはほとほと感心しましたよ(^^)
その事実が解ればもう試合なんて楽勝だよね。
攻撃が繋ぎで良いんですもん。
苦手な技術でも余裕を持って打球できるんだもん。
試合でサービスが少し浮いて攻撃されても、余裕をもって構えていてば繋ぎで厳しい球が送れる。
自分の攻撃時にも余裕をもってコースコントロールができる。
いやぁ、良いラバーを使ってると楽しいね(^^)
皆さんにも経験があると思うんですけれども、ドライブを覚えた初期の頃は楽しくて楽しくて、飽きることもなく友達とドライブを打ち続けたましたよね?
バリオソフトSTは「もっとドライブを打ちたい!」「もっとラリーを続けたい」と思えるようなラバーですね。


ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
とにかく回転量が多い!
特にツッツキは鋭く回転量が多い
相手のコートに突き刺さるように飛んでいくので、相手の攻撃は当然威力の無いループドライブ系の打球になり、こっちはそれを余裕をもってコースを突いていくと。
守備の話なのにいつのまにやら攻撃の話になってますね(^^;)
でもそれだけ、ツッツキが攻撃の起点として有効的な技術になっているんです。
しかし欠点はストップが浮く!
そりゃそうですよね、攻撃時にあれだけの反発力があるんですから、浮くでしょう!
それでも、技術でカバーできる程度です。
浮かない為のストップのコツを一つ伝授。(僕の独断と偏見によるコツですが(^^;)
それは“力”を抜く事です(^-^)
簡単でしょ?
でも、これが試合になると難しいんですよ。
熱くなるとどーしても力が入っちゃうんですよねぇ。
それは意識をしてなんども練習して身に付けましょう。
ツッツキ、ストップとくれば次はブロックなんですが・・・攻撃技術があまりにも良くてブロック全然使ってないんですよ。
使ってないって表現より、使わなくても良かったと言うべきでしょうね(^^)

サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
まず、僕が考える良いサービスの3大要素は“回転量”“スピード”“コントロール”なんですが。
全てを完璧にこなそうとすると難しいので、僕は特に“回転量”を重視してサービスを出すんですね。
僕は下回転の回転量の変化には敏感です(笑)
こだわってますから(^-^)
それではまず下回転のレポートから行きましょう。
バリオソフトSTの回転量は多いです。
いやぁ、下回転を『ボトッ』と、ネットミスさせれるのは下回転マニアの僕にとっては嬉しいかぎりです(^^)
しかしサービスにおいても反発しすぎるという欠点があります。
擦る前に反発していってしまうので、なるべく体重を乗せてボールを長く持つ事を意識すれば回転量の多いサービスが出せます。
体重を乗せることによってよりサービスに重みがでるので、スピードが無くてもミスを誘うことが出来ます。
ボールを長く持つというイメージが解らない方は、ラケットの端から端まで全部を使って擦るイメージでサービスを出しましょう。
なんか下回転サービス出し方講座みたいになりましたね(^^;)
結局何が言いたいのかと言うと、下回転の回転量が凄い!って事なんですよね(^-^)

メリットについて
僕はバリオソフトSTのような商品が発売されてすごく嬉しい です。
いきなりグルーイング禁止っていうのは、ユーザー側も変化に戸惑うし、新たに発売されたグルー禁止ラバーが“良いラバーなのか?”と言われると、“ハッキリ良い”とは言い切れないんですもん。
有機溶剤を含むグルーは塗らない方が人体には良い、だけど塗らないと弾まない、だからグルー禁止ラバーは役不足?
それなら少量のグルーで従来の性能を発揮できる製品が出たら僕は嬉しいと思っていたんです(^^)
バリオソフトSTはユーザーの気持ちを上手く汲み取っているラバーと言えるでしょう。

デメリットについて
反発が強くストップが難しいって事でしょう。
デメリットが少ないですね。それだけ良いラバーって事なんでしょう。 どこがダメっていうより、ハモンド系の打球感が苦手な選手にはお奨めできないって事が大きいでしょうね。

こんな貴方にお奨めしちゃう
「まだノングルーには抵抗があるんだけど・・・少しくらいはグルーの量を減らしたい」と思っている選手にお奨めしたいです。
ただ、反発が強いので攻撃力はあるんですが、操作性が悪いんです。
なので初心者には難いでしょう、そのかわり中級者〜上級者の選手が使えば安定した攻撃力と攻撃かと錯覚するような余裕を持った繋ぎのプレーを手に入れることができるでしょう。
価格も4,200円と中上級者には手が出しやすい価格になっていると思います。
また、シルバーの二酸化炭素密封パッケージを開ける時なんて一体何が起きちゃうのか!?というドキドキ感が味わえますよ!
新居浜若手No.1が言うんだから、間違いなし!
ハモンドが好きな人はぜひ使ってください!

(2006/11/8)

バリオソフトST(赤/MAX)(生産終了)