レポート前書き
熱闘・全日本選手権開幕!
 全国から集結した卓球界の精鋭たちが、“日本一”の座をかけて戦う全日本選手権。
今年も東京・千駄ヶ谷の東京体育館で、熱戦の火ぶたが切って落とされる。
 今年の全日本選手権は、例年にも増して話題満載。男子シングルスでは昨年暮れのトヨタカップで、アテネ五輪金メダリストの柳承敏をあと一本まで追いつめた吉田海偉が、やはり優勝の大本命。しかし、両ハンドドライブの岸川聖也、天才サウスポー・水谷隼、ハイリスク速攻の高木和卓らのドイツ組も、着々と吉田包囲網を築きつつあ る。偉関晴光、松下浩二、高志亮らのベテラン勢も、若手の精神的なスキを見逃さず、上位進出を狙ってくるだろう。
 女子シングルスは2連覇中の若き女王・平野早矢香(ミキハウス)が3連覇に挑戦するが、昨年12月のワールドカップで世界ランキング3位のリ・ジャウェイをはじめ、世界のトップランカーに完勝した福原愛(グランプリ)が強い。一年間の中国スーパーリーグでの経験を糧に確実にレベルアップし、世界ランキングも自己最高位の16位まで上げてきた。要所で強気の攻めを貫くことができれば、今年の女子シングルスの優勝候補筆頭は福原で決まりだろう。対抗馬はパワードライブの梅村礼(文化シヤッター)、堅実な左腕ペンホルダー金沢咲希(日本生命)、変幻自在の前陣攻守を見せる末益亜紗美(日本生命)あたりか。
 ダブルスでも、2種目でタイトルを保持する福原愛の活躍に、今年もマスコミの注目が集まりそう。
 1月10〜15日まで、6日間の日程で行われる全日本選手権。
 今年もジャスポの速報ページでしっかりとチェックしてください!

Today's福原愛
福原愛
福原愛、念願の皇后杯を手にするか!?

本文: 今大会、マスコミがもっとも注目するのは何と言っても愛ちゃんこと、福原愛選手(グランプリ)。
12月の女子ワールドカップでは世界の上位ランカーを連破し、最新世界ランキングでは16位と自己最高位に上げた。
佐藤利香選手が作った史上最年少の優勝記録は破れないが、「史上最年少三種目優勝」「史上初全階級制覇」(バンビから一般まで)などの称号をを手にするかもしれない。
 好感度の高い愛ちゃんに今年も大勢のマスコミが集まってきそうだ。

福原愛ペアは快勝
福原愛ペアは快勝

 ディフェンディングチャンピオンとして登場した福原/坂本組(グランプリ/青森大)。
初戦となった混合ダブルス2回戦では、出足の1セットを落としたものの貫禄の勝利。
今や全日本の名物となった、カメラの砲列の中で行われたこの試合。
試合後の記者会見で今大会の目標を聞かれた愛ちゃん、「女子ダブルスと混合ダブルスは優勝、シングルスは表彰台」と解答。三冠王にも秘めた意欲を感じさせました。
●混合ダブルス2回戦
坂本/福原(青森大/グランプリ) 3−1 小林/田村(関西クラブ/就実高)

記者会見は愛ちゃん節
記者会見は愛ちゃん節


試合速報
ダブルス、愛媛県勢は全滅‥
ダブルス3種目に出場した愛媛県勢は、混合ダブルスの脇山/升市ペアが1回戦を突破。
しかし、2回戦で過去に優勝の実績を持つ渡辺/東郷ペアに敗退。
その他のペアも全日本の厚い壁に阻まれました。

●男子ダブルス1回戦
神谷/齋藤(愛知工業大) 3、6、7 田中/中村(フォーネット・愛媛県代表)
●女子ダブルス1回戦
一野/内山(岩国商業高) 5、−7、6、−6、8 平田/十亀(愛媛銀行・愛媛県代表)
●混合ダブルス1回戦
脇山/升市(松山大/愛媛銀行・愛媛県代表) 9、9、10 池津/池津(長岡ゆうクラブ)
●混合ダブルス2回戦
渡辺/東郷(シチズン時計/日立化成) 4、8、5 脇山/升市

大会情報
今年のプログラム
平成17年度全日本選手権のプログラムです。眼光鋭い平野選手、愛ちゃんもなかなか凛々しいですね!
昨年の男子シングルス優勝の吉田選手は渋い表情です。
岸川君も高校生ながらプログラムに抜擢されています。
4人を見ると卓球界も次世代選手が数多く出てきているようで、世代交代を感じるなぁ。
健闘を誓います!
開会式の様子

 優勝杯の返還に続いて、昨年のチャンピオンふたりが選手宣誓。
プレー中は気合い満点の吉田、平野両選手も、宣誓はちょっと緊張のご様子。
吉田さん、左手にカンペですね。
24のコートで一斉に競技がスタート
24のコートで一斉に競技がスタート

次々に進む試合の中で、勝利する者がいれば、当然敗れ去る者がいる‥。
そして、すべての選手は厳しい予選を勝ち抜いてきた猛者たちです。
全日本選手権のフロアには、所属チームのユニフォームに身を包んだ選手たちが行き交い、独特の緊迫した空気が漂っています。
ダブルス3種目がスタート
ダブルス3種目がスタート
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