ジャスポ最終結論

今回レポートするのは未知のラバー、“ドラゴンシリーズ”です。
中国で勢いに乗っているパリオというメーカーのラバーだそうです。
どんなラバーかも予想が付かないので、ジャスポとしても試打が楽しみです(^^)
さぁ、ワイルディッシュ、エンペラー、ドランクン、ヒデン、この4匹のドラゴン達はどんな打球を生み出してくれるのでしょうか。
近日中に試打して最終結論を書きたいと思います。 (2006/1/9)



ジャスポの最終結論
使用したラケットクリッパーCR-WRB(STIGA)は、グリップ付近をソフトな打球感に残したまま、
曲線より上の打球部分をハードな加工を施しています。
繊細なボールタッチとハードヒッターをも満足させる弾道が最大の魅力です。
グルーイング2回で使用しました。

ドラゴン4シリーズの基準
ワイルディッシュをドラゴン4シリーズの基準として考えてレポートを進めます。

ドライブのスピード・回転量・コントロール性について
4シリーズの中で1番軟らかいスポンジを搭載しているヒデンドラゴン!
さぁ、どのような打球を生み出してくれるのでしょう。楽しみ(^ー^)
ドライブを数本打つだけで使いやすい印象を受けました。
やっぱり軟らかいラバーのほうが使い慣れていて親しみ易い感覚があります。
ヒデンの良い所は“擦り”と“食い込み”の両方が使い分けれるところだと感じました。
トップシートの引っ掛かりがワイルディッシュと同等の性能がありますから、擦るドライブで強烈な回転を生み出すことが容易です。
そしてワイルディッシュよりも断然軟らかいことで、食い込ませてから弾き返すようなドライブも魅力の1つと思いましたよ(^-^)
残り2枚を試す前に「ドラゴンシリーズ最強は“ヒデン”だ!」と言いたくなるような使い勝手の良さですね♪
ドライブでの擦り、食い込みを使い分けられて2,200円という販売価格ならば誰も文句を言わないんじゃないかなぁ。


スマッシュなどの技術でも角度の狂いが少ないのも嬉しい(^-^)
ドイツ系のラバーのように「ボヨンボヨン」だとスマッシュなどで角度の狂いが生じますからね。
ドイツ系はドライブでは最高のパフォーマンスを発揮してくれるんですよね!

さて、ワイルディッシュで触れた「弧線」についてです。
ドライブの時にワイルディッシュは球離れから弧線という弾道があります。
一方、ヒデンは球離れは直線的で、相手コート終盤に“ググッ”と落ちるような弾道が印象的でした。
そうねぇ、直弧線(ちょくこせん)とでも名づけてみましょうか(^_^;
この弾道の違いは攻撃していても楽しかったですよ☆

ツッツキ・ストップ・ブロックなどの守備技術について
ツッツキもワイルディッシュよりもやり易いですね。
ワイルディッシュよりも接球時間が長いのが特徴でしょう。(長いって言ってもゼロコンマ何秒だろうけど)
だけど、このゼロコンマ何秒があるおかげで、当たった瞬間に右へ左へツッツキを回すことができます。
ワイルディッシュが悪いという訳ではないですが、硬いラバーに慣れていない人はヒデンの方が良さそうです。

さて、ブロック系の技術ですが、正直「?」です(^_^;
ワイルディッシュと比べると精密さに欠けると思います。
相手の強いボールに対して「押されてどうしようもない」という事はないですが、若干、手元を狂わされる感じがします。
やっぱり“全てが完璧!”などというラバーは無いわけです。

他には中陣からのしのぎがやり易いと感じましたね。
ボールのスピードや伸びは少ないですけど、的確にコートへ返球できる!
ただ、「もう少し飛距離があればなぁ」と思う場面も多々ありました。


サービス・レシーブのスピード・回転量・コントロール性について
ショート・ロング・ハーフロングなど、メリハリを付けたサービスが出し易いです!
なかでもロングサービスでの、スピードと回転量のバランスが気に入りましたね。
スピードと回転は相反する性質で、スピードを上げれば回転量が下がる、回転量を上げればスピードが・・・と、なります。
その反する性質を上手にミックスしている印象を強く受けました。
べらぼうにスピードが速いわけではないが、相手の回り込みを阻止することはできる。
回転量は「さすが中国ラバー」と黙ってうなずける威力がありました。

レシーブですが、やっぱり回転の影響は・・・。
「ワイルディッシュを見てください」とだけ言います。
ただ、ワイルディッシュよりも接球時間が長い分、コントロールがきくと感じました。


メリットについて
回転量+攻撃スピードが最大の売りだと思います。
ただ、本当にパワーのある上級者が使用するならばワイルディッシュの方がスピードが出るでしょうね。
また、接球時間が長くなるため自在性がワイルディッシュよりも高いと言えます。
性能には関係ないかもしれませんが、紫スポンジがカッコイイ(^-^)
構えたときに紫スポンジがチラッと目に入るだけで「俺って強そうだよ」と思ってしまうのは・・・ハイ。ジャスポだけです(^_^;

デメリットについて
ラバーが軟らかいため、高弾性ラバーに近い打球感があります。
それならばスレイバーやマークVで良いのでは?と正直思ってしまう。
オジサンなんかに見せたら「そんなパリオかマリオかしらないけど、こっちにスレイバー?」なんてオヤジギャグの餌食になるかも?!

こんな貴方にお奨めしちゃう
高弾性ラバーから中国ラバーへ移行したい選手にお奨めします。
中国ラバーに移行したけど硬すぎて断念した人への復活ラバーとも言えるでしょう。
販売価格は2,200円。ワイルディッシュと一緒に購入して自分に合うほうを使用していくのもアリかなぁ(^-^)
純中国ラバーという固定観念を捨てて、新たな中国ラバーの感覚を体感できると思いますよ。
(2006/2/16 )



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最終結論比較レポート(シリーズ別)
ワイルディッシュ・ドラゴン(赤/2.20mm)
エンペラー・ドラゴン(赤/2.20mm)
ドランクン・ドラゴン(黒/2.20mm)
ヒデン・ドラゴン(黒/2.20mm)

ヒデン・ドラゴン(赤/2.20mm)はこちらのページから購入可能です。